時間とはいのちなのです。そしていのちは心の中に宿っているのです。そして、人間がそれを節約しようとすればするほど、ますますいのちはやせ細っていくのです。 『モモ』
— ミヒャエル・エンデ (@Michael_Ende_jp) 2018年2月1日
ミヒャエル・エンデは、時間を節約しようとすると、いのちが痩せ細るといっていますね。
確かに、時間を節約すると、つまり、その時間を大事にしないということを意味して、
そんなに急いでどこへいくのか??みたいな感じになりますよね・・。
時間を節約するために、同時に2つのことをしたりして、時間は節約できるけれど、やたら、疲れ果ててしまったり・・・。
時間を節約しない方が生活が豊かになる3つの理由を書いてみます。
1、時間を節約すると、毎日が時間に追われてせわしなくなるから
時間を節約して、せっかく、生活を豊かにして、充実させようとしているのに、
時間を節約することで、毎日、時間にさらに追われるようになって、なんだか、毎日がガサガサとなってきてしまうのです。
何時にこれを終わらせて、スキマ時間を使って、これをして・・・など
なんて、せわしなく、時間に追われ、時間に管理されてしまっているのでしょう・・・。
夕日を見て、のんびりすることが、時間の節約で無駄になってしまうのでしょうか・・・。
無駄な時間がいけない・・みたいな毎日になって、なんか、大事なことを失って行きそうな感覚に襲われてきます。
スキマ時間にも勉強をして・・なんて、なんと頭が疲れてしまうのか・・という・・。
もっと、時間に追われないで、毎日を過ごしたいと思いませんか??
2、時間を節約すると、有益なこと、無駄なことと選別をして虚しい人生になる
時間を節約しようとすると、物事を有益なこと、無駄なこと・・という2つに簡単に分別しがちで、
無駄なことは、悪いことだ・・みたいに単純思考でなっていくのは、こわいことです。
無駄だと思えるようなことに・・・お宝がひそんでいるってことはないでしょうか・・・。
子供の時間などは、無駄な時間が多ければ多いほど、将来的に価値を生むのです。
無駄なことと安易に決めてしまう価値判断に問題があると思うのです。
確かに、ダラダラとした人にダラダラと喋られて、それを聞いて耐えられないことなどはありますので、まあ、それは別として・・。
ぼっとしている時間は、無駄ではないことも多いはずです。
時間を節約しようと熱心になり、無駄なことを省いた人生・・というのも、虚しいものですね。
3、時間を節約すると、ゆっくりとした行動ができなくなるから
毎日の生活を充実させる、心から満足するためには、かめのように動く、ゆっくりと行動すると充実感がジワジワと湧き上がってくるものです。
家事をするときにも、ゆっくりとお皿を洗う・・なども大事なんですよね・・。
食洗機に全部、さっさと入れて、はい、おしまい! ガサガサガサ・・・というより、
ゆっくりとお湯でお皿を洗っているときは、お湯も温かくて楽しいリラックスした時間です。
お皿をさっさと洗って、テレビを見ようと急ぐより、テレビをやめて、お皿をゆっくりと洗った方が充実した時間になると思うのです。
そもそも、時間を節約したいと考えるということは、何か目標を掲げて、そこに進んで行きたい、何かを達成したいと思うからこそ・・であって、
目標にむかって、達成を目指すということ事態、普通は、良いことのように思われていますが、
成功、達成が大事という価値観で、過程などはどうでもよくて、
結果を出さなければ意味ないという感じの、今の日本で蔓延している雰囲気なのです。
成功したとして、目標を達成したとして、それが、何かの犠牲の上になりたっていたとしたら・・
それはよいことでしょうか・・とよく思うのです。