自己肯定感を手放すこと

 

自己肯定感が大事である・・

この言葉は、子供が幼稚園のとき、園長先生のお話で初めて聞きました。

幼稚園時代は、自己肯定感を作る時代である・・と。

そのように、幼児心理学などで、言われているんだな・・と思いました。

幼稚園児に、自己肯定感は大げさすぎるけれど、自分の好きな遊びに熱中することが大事という意味か・・と納得していました。

その後、ブログなどでも、多くの方が、自己肯定感が大事・・と書いていました。

私もそのような内容を書いたことがあるかもしれません・・。

しかし、ずっと、ひっかかっていました。

自己肯定感?? 自分は、こんなことができる、こんな人である・・と、

自分をあえて肯定してみたりして、自己肯定ってなんだろう? 

自己否定をして、卑下してしまう必要はないけれど、

あえて、自分、自分と肯定するのも自然ではないと思いました。

自分はこんなことができるんだ・・と強がってしまうと、実際とのギャップで無理をすることになります。

あえて、自分はこんなことができる、こんなにすごい人である・・など、

そんなことを世間に向かってあえて宣言する必要もないのです。

自分を卑下したりすることは、自己否定で自分を信頼していないのでよくないことです。

しかし、自分、自分と自己肯定してしまうのも、不自然でよくないものです。

自分とは何か・・・結局、自分、私などどこにもないのです。

私の人生をどうにかしたい・・とあえて思うことが間違っているのです。

私の人生を輝かせたい・・などと思ってしまうと、自分を規制していることになるので、

その後、そのようなことはできないものなので、苦しむ原因になってしまうのです。

多くの方が、輝いた私の人生・・を期待して、何か素敵なものでなければいけない・・・

多くの人々に囲まれて認められて、幸せそうな雰囲気を出したい・・

幸せになりたい・・といいながら、幸せそうに人に見せたい方が多いような気がしています。

私の母親も、年をとったら、孫たちに囲まれて・・・娘家族に囲まれて・・お誕生日には、いつも集まってくれて、素敵なおばあさんであり続けたい・・などと思っていたようですが・・

まあ、現実はそんなにうまくはいかないよ・・期待しない方がいいよ・・と何度も伝えていました。

娘の家族に囲まれて・・孫に囲まれて・・という写真などは、そのように見せているだけね・・実際に蓋をあけてみると、問題が山積している家族関係の方が多いのだから・・・と、伝えていました。

自己肯定をしていると、多くを期待して、苦しむ原因となっていくのです。

私の人生は輝いていなければ・・・私ができないなんてありえない・・とか・・

まあ、なんと、ミーイズムというか、エゴイズムなのか・・と思ってしまいます。

自然でないから、苦しむのです。なぜ、自然にしていられないのか・・・

人の目が気になり、人と比べて、人より下でありたくない、なんでも上に見せたいと思うからです。

人より上も下もないのに、自分でそのように設定しているのです。

多くの方が、毎日、上とか下とかを気にして過ごしているのかもしれません・・・

世の中には、勝気精神が旺盛で人を馬鹿にするような態度を取る方もいますが、このような方も実は苦しんでいる方であるということをちょっと覚えておいた方がいいのです。

自分で苦しんでいるからこそ、あえて勝気精神が出てきて、上に出たいと思うからです。無理をしているのです。

人を侮辱したり、批判したりする人は、因果応報で自然淘汰されていくので気にしなくても大丈夫なのです。

大事なことは、自然であること、流れるままに・・

流れるままに自然にすごしていると、本当に自分にあっているところに導かれるような気がしています。

自己肯定感をもっていると、自分は・・・と無理をすることになるので、自己肯定感さえも手放した方がよいのです。

自己否定もしない・・・

自己肯定感ももたない・・・

自然でありのままが一番よいのです。

一番簡単なことなのに、なんと私たちは、難しいことをいつもしているのか・・

ということですね・・