中学受験は、子供の脳にとって良くないと思う3つの理由。

私自身、1970年代に中学受験を経験しておりますが(かなりいい加減な感じでしたが)

振り返ってみても、中学受験は、自分の子供にもお勧めできないと思っていました。

その理由は、ざっと、3つくらいあります。

  1. 12歳は中学受験に適していない、脳が固まるから。
  2. 睡眠時間を削ってはいけないから。10時間必要だから。
  3. 自由にしている時間が大切な時代であり、管理されてはいけない時代だから。

1つ1つ詳しく書いていきたいと思います。

 

12歳は、中学受験に適していない。脳が固まってしまうから

 

中学受験は、だいたい10歳、小学校4年生から3年間の準備をしている小学生が多いです。

そして、12歳のとき、2月の寒い時期に中学受験が行われます。

10歳から、算数、国語、理科、社会の4科目の受験勉強をするのは、

非常に大変であり、脳を酷使していると思う点が良くないと思うのです。

私も実際に経験していますが、算数の基本問題と国語の漢字だけで、

この時代は、十分であり、時間的にもそのくらいが適度であると考えます。

理科や社会は、12歳の時点では、知識の詰め込みになるだけなので、

必要ないと思うのです。脳が暗記で固まるだけなのです。

一生懸命勉強をして、点数が取れる子供、生徒であっても、本当に意味は

わかっていないと思うので、時間の浪費だと考えます。

私が先生ならば、この12歳の時点では、算数の基本的は計算問題と

作文を書かせて、その中で漢字も見ていくだけでよいと判断します。

算数の基本問題と作文と面接でその子を見れば、すべてがわかります。

特別に試験などをしなくても、面接の前に10分計算と10分作文を書かせるだけで

子供のことはよくわかるはずなのです。

中学受験のために、時間を3年間浪費すること・・ただ暗記のために

柔軟な頭、考え方を固めてしまうことがよくないと思っています。

私が違和感なのは、御三家の中学に合格した子供にインタビューをして

日本の政治をどう思いますか?と質問して、答えている12歳の子供の

雰囲気で、傲慢さをすでに持ち、すでにパワーを感じている子供です。

 

小学生の睡眠時間を削ってはいけない。10時間以上の睡眠時間が必要。

 

小学生の間は、10時間以上の睡眠時間が必要です。

子供は、寝ることによって健康に、元気に育ちます。そして、身長も伸びていきます。

中学受験のための準備をすると、睡眠時間を削らなければいけないのです。

子供から睡眠時間を奪うと、イライラした子供になり、頭で考えない子供になっていきます。

子供時代は、暇だな・・と感じる時間が必要であるのですが、

受験勉強をすると、暇などなく、いつも何かに追われている毎日を

過ごさなければいけないところが問題です。

将来的に、伸びていく子供にするためには、暇や余裕が必要であり、

多くの睡眠時間をとっていることが大切で、それとは反対の行動を強いられる受験勉強は、

12歳の子供にとって必要ないと考えるのです。

また、受験勉強で親が子供を叱る場合も多く、親と子供が喧嘩するのも

よくないと思っていて、親も睡眠不足でさらによくないことが増えているのです。

 

自由にしている時間が大切な時代であり、管理されてはいけない時代だから。

 

小学校時代というのは、自由な時間が非常に大事であり、

サラリーマンのように時間に追われるようでは行けないと思うので、

そして、まだ、知識の詰め込みや試験会場で管理された感じが

必要ではないと思うのです。

私の実際の体験からも、小学校と少しの習い事だけで十分であり、

これに、受験のための毎日の塾通いが入るのは、異常であると思っています。

中学生、高校生でさえも、学校の後に塾に行くのは、時間的にも

適切でないと思っています。

また、与えられた問題を解くということばかりに慣らされると、

与えられないと問題が処理できなくなり、

与えられるのを待つ人間になってしまいます。

さらに、問題の解答にまる、バツをつけていくことが、

小学生時代の心や精神によくないのです。

本当は、チェックだけで、なにもつけない海外の方式が良いと思うのです。

夕食の時間、夕方から夜にかけては、家でゆっくりと過ごす時間なのです。

どうにかこの受験制度を変えた方が子供の将来を考えて

良いかと思うのですが、教育システムがこのようになっていますので、

なかなか難しいところです。

気がついたお母さんだけが、自力で動いて行くしかないのです。

親の気づき、価値観、あり方が、子供の将来の道を決めてしまっている・・・

と言っても過言ではないのです。